読める字でいいんだよ
木曜日の生徒さんの教材です。
ぬり絵…?
いえいえ、指先の訓練です。なぞり書き、ぬり絵をすることで、楽しく指先の力をつけていきます。
非定型発達である発達障がいのお子さんの中には、指先の力が弱い子がたくさんいます。
指先が弱いとどうなるか。
字が上手く書けません。学校の先生から真っ赤な添削が入ります。
自己肯定感が下がるので止めてほしいのですが…小学校では、とめ・はね・はらいが、いまだに大事にされています。
これは文化庁と指導要領とで見解が分かれており、文化庁は「仮に、文字の形の整い方が十分でなく、丁寧に書かれてない場合にも、(中略)それを誤った文字であると判断することはできない」と示していますが、小学校学習指導要領解説国語編(平成29年)では、「筆順に従って丁寧に書くこと。点画相互の接し方や交わり方、長短や方向などに注意して、文字を正しく書くこと」としています。
書くことに困難のある子が、正しい答えはわかっているのに、とめ・はね等を正しくかけていないことを理由にテストで減点されている可能性があること、大人になればPCで仕事をしたり、読める字で働いていたりしている人がたくさんいることを考えると、減点による自己肯定感の低下の方が大きな問題だと、個人的には思います。
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