自閉症のお兄ちゃん

2学期のスタートは、登校渋りの多い時期です。
が、投稿チャンスを逃してしまいました…。

インターネットが発達した現代、様々な情報が行き交う中でどう記事にしたものか悩んでいる間に時間が過ぎてしまいました。
まとまりましたら、また投稿したいです。


今日は自閉症のお兄ちゃんのお話を。
自閉症を題材にしたドラマや映画はいくつかありますが、日々の忙しさからなかなか観られずにいました。
そんな中、とあるお母さんから「サイコでも大丈夫」という韓国ドラマをすすめられました。
「自閉症を演じてる俳優さんが、めちゃくちゃ上手いんです!」

あらすじは「愛を知らない童話作家と自分の人生を生きることを諦めた精神病院の保護士が、互いの傷を癒しあう異色の恋愛ドラマ」。


どこに自閉症要素が?
実は、保護士ガンテのお兄ちゃんサンテが重度自閉症で、「お兄ちゃんが自閉症だから、自分の人生は全部お兄ちゃんの世話に捧げる。自分のことは全部我慢する」設定になっています。

自閉症を題材にした作品は、たいてい本人が主人公・準主人公ですが、これは「自閉症の兄を持って苦労する弟」にスポットライトが当たっており、他の作品とは違った視点を持ったドラマになっています。

発達障がいの家族を持って生活していくことは、楽しいこともあれば辛いこともあります。
このドラマに出てくる主人公・ガンテのように、自閉症の家族に全て合わせて、気づかないうちに自分の気持ちを全部我慢している人も多いのではないでしょうか。

ですがドラマでは、自由に生きる童話作家・ムニョンに振り回されていくうちに、「自分も自分のために生きていいんじゃないか」という気持ちがガンテにも芽生えてきます。

「ガンテ(の人生)はガンテのもの!」
「サンテ(の人生)はサンテのもの!」

自閉症のお兄ちゃん・サンテから発せられた言葉は、ガンテの解放にも繋がっています。

「僕はお兄ちゃんだから、弟を守らなきゃいけないんだ」

日常を支えているのは弟のガンテですが、お兄ちゃんはお兄ちゃんなりに弟を思いやっており、自立への道を歩んでいきます。


感想は…。
感動しました!
ラストシーンでは「ガンテがいなくても、もう大丈夫なんだね!サンテはサンテの人生、ガンテはガンテの人生を歩いていくんだね!」と号泣です。
お母さんがすすめてくださった通り、自閉症・サンテの演技力も素晴らしかったです。自閉症本人にしか見えませんでした。
吹き替えで観るとさらに際立ちます。

昔、私も味覚過敏の夫に合わせて外食先を選んでいたのですが、我が家は家族全員が発達障がい…。
「お父さんだけに合わせるのは嫌だ!」
何をするにしても、毎回大喧嘩です。

でも、我慢することが全てではないですね。

ドラマの中で、弟ガンテの夢は「兄さんと(対等に)喧嘩すること」。
童話作家ムニョンは自閉症サンテとしょっちゅう喧嘩しますが「一番の相棒」。
ぶつかり合うことは、悪いことばかりではないんだなと感じました。
体力・気力はかなり消耗しますけどね;

これを機に、他の自閉症ドラマも観てみようと思います。
でも時間が…うーん…

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