心落ち着く場所
皆さんは「タイムアウト」をご存知でしょうか。
他のお子さんやお母さんと喧嘩した時、癇癪を起した時、つい暴れたくなる時、小さな空間に隔離して気分を落ち着けてもらうことです。
わかりやすく言うと、「クールダウン」ですね。
お子さんが興奮している時は、こちらが何を言っても本人には聞こえません。
「話を聞きなさい!」
怒ったところでますますヒートアップするだけ、悪循環です。
発達障がいを持つお子さんの中には、感情のコントロールが苦手な子がたくさんいます。
また、感情を上手く言葉にできない・処理できないことで癇癪を起す子もいます。
大人は対応に困るかもしれませんが、実は本人たちですら、どうしたらいいのかわからないのです。
そんな時はいったんひとりで静かな場所(calm down space:カームダウン・スペース)に避難し、気持ちを落ち着かせる練習から始めます。
落ち着いて話を聞ける状態になってから、なぜ問題が起きたのか、その問題にどう対処すればいいのか、冷静に話し合いをします。
これを習慣づけられると、「あ、怒りそうだな」と思った時に、自分からカームダウン・スペースに避難してくれるようになります。
爆発する前に頭を冷やそうとしてくれるので、アンガー・マネジメント、感情のコントロールにも有効的です。
「タイムアウト」はまた別の記事で詳しく説明することとして、今回ご紹介したいのは、
じゃん。
塾にもカームダウン・スペースを用意しています。
ここはマンツーマンの静かな空間なのでお子さんが興奮することはないのですが、疲れた時、ひとりになりたい時に活用しています。
横に倒してシーツを張ると
簡易ベッドにもなります。
勉強に疲れた時は、ごろんと寝転んでタイマーを5分セット。
「アラームが鳴ったら勉強に戻ってきてね」
ピピピッと鳴った後でリラックスしているお子さんを見ると、気持ちいいだろうなぁ、もう勉強したくないようなぁと思うのですが、意外なことにほとんどのお子さんが「勉強する!」と気持ちを切り替えて机に向かいます。
無理な場合でも「あと5分だけ…」と1回延長しただけで、みんな学習に戻ることができるので不思議です。
学校の後で塾に来てるんだもんね。大変だよね。ゆっくり休んで、休みながら勉強しようね。
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